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入院・陣痛開始
10月2日木曜日、未明。
午前3時前に、オリモノのような何かがおりてくる感覚で目が覚めた。なんだろうと思ってトイレに行くと、ナプキンには500円玉くらいの大きさに水っぽいものが広がっていた。
破水か?前置破水だったらきっとこんな感じのがタラタラつづくんだろうな、きっとこれは破水だ、ヤッター!生まれるぞ〜!・・・破水と信じた私は喜び、DFKを起こして早速病院へ連絡し、そのまま荷物を持ってタクシーで病院に向かった。
病院へは4時前に着いた。毎回の検診のように体重と血圧をを計った。そのときの体重が・・・恐ろしいことに、妊娠前からちょうど+10キロ!!あんなに気をつけていたのに、10キロも増えてしまった。。。産んだらどれだけ減るんだろう、大して変わらなかったらイヤだなぁ。などと考えていたら、処置室に呼ばれ内診を受けることに。
「破水じゃないみたいよ〜」
内診してくれた助産婦さんがカーテン越しにそう言った。ええ、そんなバカな。妊娠中はほとんどオリモノがなかったから、いきなりこんな水っぽいものがおりてくるなんて絶対破水だと思ったのに!
フライングか〜・・・じゃあ家に帰らないといけないのかな。DFKは明日も仕事なのに起こして悪かったな。
それでもとりあえずモニタを付けてみましょうというので、先日お邪魔した(?)陣痛室へ。3つあるベッドの真ん中に案内された。
モニタ(NST)は40分間。薄暗い陣痛室で、隣のベッドからは苦しそうなうめき声が聞こえてくる。私もああなるのかなぁ。でもこれがフライングだとしたら、一体いつ生まれるんだろう。ああ、モニタなんか面倒だな。もしおなかが張っていたとしても分娩までにはまだまだ時間がかかるだろうし、こんな早くから病院にいるなんていやだな・・・。ポヨはあいかわらずおなかの中でモゴモゴ動いているし、こんな時間だし、なんだか気だるい感じになってしまった。

40分経って助産婦さんが記録をチェックすると、「ちょっとは張ってるみたいね。」とのこと。どうする?帰る?と聞かれて返答に困っていると当直の先生を呼ぶから待ってて、と言われた。やだなぁ、めんどうだなぁ、帰りたいなぁ。病院のベッドより自分のベッドのほうが寝心地いいもんなぁ。どうせ時間がかかるなら自宅で時間をつぶしたほうが楽なのにな。。。もうすっかり帰りたいモードになってしまっていた私だったが、やってきた当直の女医さん(いつもの先生ではない)はNSTの記録を見て「う〜ん、ビミョーに張ってるねぇ。。。どうする?帰る?居とく?」というので、私は「帰りたいです〜」と言ってみた。が、先生は私の声なんか聞こえてないみたいに「まぁ張ってるからさぁ、居ときなよ。とりあえず朝まで様子みよっか。」と続けた。ハァ。やっぱりこのパターンですか。
DFKにはとりあえず帰ってもらい、私はこうしてまんまと病院で時間をつぶすことになってしまった。

5時過ぎ頃、私の左隣のベッドに陣痛が7〜8分間隔になった人が入院してきた。とっても苦しそう。そんな声を聞いていると、やっぱり私がここに居るのは間違いなんじゃないかと思ってしまう。たとえビミョーにオナカが張っているとしてもうめき声が出るまでにはまだまだかかるだろう。きっとうまくいっても明日の明け方くらいにならないと生まれないだろうな。それまでここにいるのか〜・・・などと考えるとそれだけでグッタリした気分になってしまった。
当然両隣はいまにも生まれそうな人たちなわけで、NSTモニタをつけておなかのあかちゃんの様子をみたりしている。胎児の心拍がゴトンゴトンと聞こえるのだけれど、真ん中のベッドにいるなんともない私は眠くてもその音が気になって眠れない。しかしみなさん頑張っておられるのだから、場違いな私が文句たれることなんてできない。。。結局、それから一睡もせずに夜が明けてしまった。
陣痛開始。
ベッドに横たわり両隣から聞こえてくる苦しそうな声を聞きながら、私はというと「マズイ」という評判の病院食を心配していた。先日の安産教室のときに入院中の産婦さんの体験談が聞けたのだけれど、そのときに「フリカケは必需品です〜」という言葉がさらに私を不安にさせていた。まぁ大体想像はつくけれど、想像以上のシロモノだったらどうしよう(T_T)とか・・・おおよそこの場に似つかわしくないようなことばかり考えていた。
そうこうしているうちに、食事の時間。ガラガラとワゴンが運ばれてきたのがわかった。が、タイミング悪く、先にNSTモニタをつけましょうとのこと。モニタをつける前にトイレに行くと、どうやらピンクのおしるしらしきものが。。。モニタは午前7時55分から1時間。なんだかおなかが張る。生理痛のような鈍い痛みがくる。NSTの最中に看護婦さんから、看護学校から研修できていた学生さんを紹介された。私についてくれるんだって。うれしい。話し相手ができた♪
さて、モニタが終わったところでゴハン!と思ったら今度はレントゲンを撮るんだって。「時間が早いほうが空いてるから」といわれ、すきっ腹を抱えてレントゲン室へ。大きなおなかでレントゲン撮影の台に乗るのも一苦労。しかもバランスが悪いので言われた体勢をとるのがむずかしい。
ベッドに戻ると、今度こそ朝食だった。ウワサどおり、おいしくない。。。朝食後にDFKと新潟の叔母に電話をし、陣痛らしきものが始まったことを伝えた。DFKは仕事を早めに切り上げて6時半か7時頃に来てくれるって。叔母には激励の言葉をもらった。その後、陣痛をつけるために院内散策に出かけた。学生さんも一緒に来てくれて、二人で院内をうろうろ。B1の売店をひやかし、食堂のディスプレイを見て驚き(サンプルがすごくまずそうだった)、見るところがなくなったので売店のB1→産科病棟の4Fまで階段で上った。これでちょっとは陣痛も進んだかな?

午前11時過ぎ、ベッドに戻りまたNSTのモニタをつけた。歩き回っているときはよくわからなかったけれど、こうしてベッドに横になるとおなかが張っているのがわかる。まだ弱いけれど、張りと痛みの波がある。内診すると子宮口は3センチくらい開いていた。先生(未明の女医さん)は「張ってるから帰せないね〜」と言う。しかし先生はこの陣痛が果たして本物かどうか疑わしいようで「入院するってことはこれで決着つけるってことだからね。もし陣痛が進まなかったら誘発剤使ってでもお産にもっていくからね」と念を押された。はぁ、まぁこのまま生まれてくれればバンザイなんすけど。モニタ中にどうやらポヨは寝てしまったらしく、胎児の心拍数の針が振れなくなってしまったので助産婦さんが「刺激しま〜す」と、わたしのおなかにブルブル振動する機械を当てた。突然のことにポヨビックリ。心拍数急上昇。
昼食はスパゲティーミートソース、サラダ、フルーツゼリー2種類、ヨーグルト。へんなメニウだ。。。ちなみにミートソースは鶏のひき肉でした。コスト削減か。

午後1時過ぎ、女医さんの提案によりシャワーを浴びた。シャワーは陣痛を促進するんだって。要は温めたり冷やしたりするのがいいらしい。だから家でシャワー浴びたときにおなかが張ったのかな。
シャワー後、陣痛はけっこう強い。私はもともと生理痛がひどいほうで、一番ひどかった学生の頃は冬場なんかは学校にたどり着けなかったこともしばしばあった。で、その私の生理痛のピークが「生理2日目昼」。現在の痛みは「生理2日目朝」って感じ。まだ昼じゃないから大丈夫。イテー・・・ケロリ。イテー・・・ケロリ。の陣痛の間隔はやっと10分くらい?張る窮屈さと痛みがなんとも嫌な感じ。でもまだ充分元気。初産の人は陣痛がこのくらいの間隔になってから入院するんだよなぁ。私の陣痛は順調に進んでくれるんでしょうか。心配。。。なんとかさっさと生まれてくれることを願うばかりです。
ところで左となりのベッドの人、本当に苦しそう!2時ころには生まれちゃうかもね〜と言われていたのに、まだ分娩室にいかないのかな?私も彼女みたいに長く苦しむことになるんだろうか。。。
ところで、今朝方まで右となりのベッドにいた産婦さんは午前8時過ぎに出産。すごく苦しそうな声が分娩室から聞こえてきていたけれど、赤ちゃんの産声が上がったときには私も思わず涙してしまったよ。ああ、私もポヨに会いたい。。。

午後2時半、気付けば陣痛は5分間隔?けっこうキテる。まだ余裕だけど、強い痛みが来ると暑い!モニタをつけると規則的な波が出ていた。
午後4時、なんと陣痛は2分間隔!けっこう強い。寝ていられないし呼吸ができない。ベッドのふちのかたいところに座るとちょっとラクかも。歩いたり、足踏みしたりして陣痛を逃す。内診すると「まだ子宮は後ろのほうなのかな〜。ゆっくり進んでる感じですね〜」と言われた。そうか、これからが長いのか。
左となりの人がやっと分娩室に入っていった。どうやら微弱陣痛のよう。お産頑張れ〜。

午後6時。陣痛の間隔がさらに短く。1分くらい?DFKは7時頃に来るって言ってたけど、お願い、早く来てー!!さすがにもう起きられない。が、夜中からほとんど寝ていなかったので眠くて仕方がない。自分で腰をぎゅうぎゅうさすらないと苦しくて痛くてもう大変。だというのに、痛みがおさまるとウトウトと眠る自分がいる。私ってすごいかも!?
午後6時半頃、DFK到着。おお、早めでよかった。しかし、もう陣痛は30秒くらいの間隔。普通に話せない。DFKに腰と腿をさすってもらう。とにかく腰が割れそうに痛い。おなかがぎゅうぎゅうしめつけられて呼吸ができない。30分前とは全然違う状態。ものすごい苦しい・・・ここからが長いだなんて信じられない!!
そこへ助産婦さんが来て内診すると、「あら、だいぶ進んでるね。もう8センチよ。」えっ?8センチ?じゃあもうすぐ分娩室に行かなきゃならないんじゃないの?なのに助産婦さんは「せっかく旦那さんが来たんだから、もうすこしここでがんばろっか〜」と行ってしまった。ああ〜私は本当に分娩台に上がることができるのでしょうか〜。。。なんだか気分が悪くて吐きそう。お昼のミートソースが出てきそう。
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