自宅安静(5週6日〜10週4日)
翌日、言われたとおりに朝食を抜いて医院へ。
土曜日だったため、娘をDFKに任せひとりでタクシーに乗って行った。
出血は褐色に変わっていておなかの痛みはなかったけれど、やはり昨日の出血量が多かったのでもしやこのまま手術では・・・と思うと不安で仕方なかった。(そのわりには夜はぐっすり眠ったけど。)

診察室に呼ばれ、出血の状況などを話してからエコーを見ることに。
診察台に上がりドキドキしていると、「あらっ、赤ちゃん元気よ」という看護婦さんの声がした。私もエコーを見せてもらうと、昨日は胎嚢しかみえなかったモニター画面に、ピコピコ動くものがあった。赤ちゃんの心拍が確認できたのだ。
「よかったですね。かなり出血したからどうかなと思っていたんですけど、赤ちゃんは元気ですよ」先生がやさしい声でおっしゃったので、安心しておもわず涙が流れてしまった。

しかしエコーでも見えたが大きな出血の痕(血腫)ができてしまった。
これは徐々に吸収されたり外に出たりして消えていくのだそうだけれど、しばらくの間は安静にしていなければいけないと言われた。自宅で家事などを一切しないで安静にしているか、または都立病院に入院するかと聞かれたが、入院は考えられなかったので自宅安静を選んだ。

ところで、出血の原因を自分なりに考えてみたのだけれど、どうも腑に落ちない。
自転車がよくないのは知っている。が、前回の妊娠のときは10週くらいまで乗っていた。(乗るなよ)
ではやはり普段の生活のなかで娘を抱っこしたり重い荷物を持ったりしたことがいけなかったのか?でもそれだと、産むまで重労働の人だっているのに、しかも私も前回の妊娠のときは9週までは働いていたし。。。

ふと、思いついたことがあった。
21日に診察を受ける前、多分19日あたりだったと思うが、寝る前にトイレに行ったらオリモノにピンク色が混ざっていたのだ。そういえば、その日だったかその前の日だったかの夕食の支度をしているときに、急におなかが痛くなって動けなくなった。おなかが痛い、というよりはおなかの奥のほうがしぼられるような、股のほうまでしぼられるような痛みがぎゅいーんと起こったのだった。
このことを先生に話すと、「もしかしたらそのときから流産が始まっていたのかもしれませんね」と言われた。

どこから出血するのかちょっと不思議に思ったので聞いてみた。
先生のお話しによると切迫流産のような出血は、子宮と卵膜になる部分が子宮の収縮によって擦れて起こるらしい。
「だから、出血したからって赤ちゃんの手がなくなっちゃうとかそういうことはないから大丈夫よ〜」
陽気な看護婦さんが付け加えてくれた。

流産止めの漢方薬(当帰芍薬散・とうきしゃくやくさん)を処方され、しばらく自宅安静ということになった。
家事はおろか入浴もできず、トイレ以外は寝たきりという状態になるためにはもちろん、1歳の娘の世話もできないということになる。なので、申し訳ないと思いつつ、京都から義母に応援に来ていただくことになった。


寝たきり1週間目は入浴もできず、だんだん髪の毛がしっとりしてきた。
垢では死なないとはいえ、だんだんツワリっぽくなってきた妊婦にとっては自分のニオイでさえ耐え難いものになってきた。8日目に久々にシャワーを浴びたが、髪を洗っても泡が立たない!(笑)トリプルシャンプーでやっとすっきりした。体のほうも、洗えど洗えど垢がどんどん出てくる〜!きゃぁああ〜!! 
しかしあまり長時間シャワーを浴びていても良くないので、適当なところで切り上げた。

29日に医院に行き、褐色の出血が出たりとまったりを繰り返していることを伝えた。
引き続き同じ漢方薬を処方され、引き続き安静にしていて何事もなかったら2〜3週間後に来てくださいといわれた。

しかしだんだん出血がおさまってくると動きたくなってくるもので、ちょっとづつ起きるようになった。というよりは寝たきりでいると体が痛くて仕方がないのだ。(トシのせい?)もともと肩こりがひどいので、寝てばかりいるとよけいひどくなって頭痛がするようになった。さらにツワリが始まり夕方からなんとなく車酔いのような変な感じが続く。。。
特に動かなくてもなにかできることはないかと、娘の湯上りの世話などをしていたのだけれど、どうやらこれは良くなかったらしいことが後でわかった。(姿勢に無理があるそうです)


義母は2月4日に京都に帰ってしまったので、あとは私がなんとかするしかなかった。
出血は褐色ではあるけれど断続的に続き、そのたびに不安になっては受診していた。
2月4日、12日、18日にそれぞれ診察を受けたが、だんだん血腫がちいさくみえなくなって行った。
吸収されるにしては早いと思うので、褐色の出血がそれだったようだが、血腫が消えてからも出血が続いていたので「まだできるだけ安静にしていてください」と言われた。

寒いのに娘をお風呂に入れてやれず、ごめんねと言いながらシャワーで済ませた。安静とツワリでろくな食事を作れず、娘にはパンや冷凍のピラフなどを食べさせていた。
気分転換に近所に出かけたりしたが、気分はすっきりしない。
それどころか、前回の妊娠のときは大丈夫だったものも食べられなくなったりした。
たまねぎ、魚、青ねぎ、ゴマ、だしの匂い・・・・・・さらに化学調味料を使ったものは一切受け付けなくなった。とにかく気持ち悪くて食べられないのだ。
しばらくの間、私の食事は冷えたご飯に梅干、チーズにハムなど。でも食べていないと気持ち悪いので、いつも何かを食べているような感じだった。
DFKのご飯は、朝はインスタントの味噌汁とご飯。夜は生協パルシステムで買った冷凍うどんなど。
吐かないけれど、辛いものは辛い。もういい加減にしてくれと思った。


2月24日、怖い夢を見た。
生後2ヶ月の赤ちゃんが、車の中で石になってしまうというもの。ありえないけど、おそろしいぃぃいい!!
夢の中のその赤ちゃんは、涙で目元の石が溶けていた。

しかしその日は体調が良く、久々にきちんと夕食も作った。娘ともすこし遊んでやれたし、私も嬉しかった。


☆生協パルシステムは現在も使ってます。利用レポートはこちら。
化学調味料を使っていない冷食がたくさんあるから今回は本当に助かりました。
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